貫之の歌 - 袖ひちて

#047 袖ひちてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらむ

作品サイズ:約13×29 cm
仕立て軸装

どんなうた?

詩歌: そでひちて むすびしみづの こほれるを はるたつけふの かぜやとくらむ
袖ひちてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらむ
出典:新 日本古典文学大系5 岩波書店
作者:紀貫之
歌集:古今和歌集
制作:8~9世紀

暑い夏の日に袖を濡らしながらすくった水が冬になって凍ってしまったのを、立春の今日の風が溶かしているのだろうか、といったところでしょうか。

某展覧会の記念大会に出品させていただいた作品です。お祝いの会にふさわしいように、四季を巡る歌を華やかな切り継ぎの料紙に書きました。いつもは画像加工によるなんちゃって表装ですが、今回はほんものの軸装です。

普通のお部屋でも飾りやすいように小さな作品です。実際に4畳半の和室にかけてみましたが、圧迫感はなくお部屋が明るくなりました。

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