忠岑の歌 - 暮るゝかと

#019 暮るゝかとみれば明けぬる夏の夜を あかずとや鳴くやま郭公

作品サイズ:半紙 約34×25 cm
仕立て額装

どんなうた?

詩歌: くるるかと みればあけぬる なつのよを あかずとやなく やまほととぎす
暮るゝかと みれば明けぬる 夏の夜を あかずとや鳴く やま郭公
作者:壬生忠岑
歌集:古今和歌集
制作:9~10世紀

短い夏の夜、二人で過ごす時間が少ないことを嘆いた、恋の歌のようです。ほととぎすは作者自身だと。
「あかず」は、明かずと飽かずとをかけているのでは、と考えると、技巧の面白さを感じます。

この作品ではつゆ草の図柄の紙を使いました。
つゆ草の花は、夏の朝方にだけ咲きます。ちょうどこの歌におあつらえ向きです。
きれいな青い花を付けるつゆ草を、我が家の庭の片隅に植えてみました。1日1輪ずつ咲いています。

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