菊舎の句 - 山中や

#030 山中や 笠に落葉の 音ばかり

作品サイズ:約14×14 cm
仕立て額装

どんなうた?

詩歌: さんちゅうや かさにおちばの おとばかり
山中や 笠に落葉の 音ばかり
作者:田上菊舎(たがみきくしゃ)
制作:18世紀

芭蕉を慕っていた菊舎尼は、芭蕉と同じように旅をしながら句を詠んでいました。
この句は、立石寺から仙台に向かう途中、道に迷って一晩中 山の中をさまよったときに詠まれたそうです(「菊舎の里」参照)。30歳の女性にとっては、さぞ心細かったことでしょう。

とはいえ、若い女性がひとりで日本中を旅行できるなんて、江戸時代の日本の治安の良さに驚きます。

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