去来の句 - ほととぎす

#015 郭公なくや雲雀と十文字

作品サイズ:約14×10 cm
仕立て掛け軸

どんなうた?

詩歌: ほととぎす なくやひばりと じゅうもんじ
郭公なくや雲雀と十文字
作者:向井去来
制作:17-8世紀

ほととぎすは垂直に、ひばりは水平に飛ぶので「十文字」なのだそうです。いつか、これらの鳥が飛ぶ姿を見てみたいものです。
ほととぎすは夏、ひばりは春の鳥なので、季節の移り変わりも表しているのでしょうか。

「正岡子規 全集62作品」の中で子規さんが「最も巧妙なる句なり」と絶賛しているように、読んだ人の頭の中に映像がありありと浮かぶ句です。(子規の句 ≫
古今和歌集の歌と違って裏表の解釈がないので、単純に気持ちよく向かい合えます。

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