蕪村の句 - しいのはな

#016 椎の花人もすさめぬにほひ哉

作品サイズ:約14×12 cm
仕立て掛け軸

どんなうた?

詩歌: しいのはな ひともすさめぬ にほひかな
椎の花人もすさめぬにほひ哉
作者:与謝蕪村
歌集:述懐
制作:1776年

すさめぬ = 愛すことができない
蕪村さんは椎の花の匂いが好きではなかったようです。。

あえて好きではない句を詠んだ理由は何でしょう?
単純に「くさっ!」と思ったからだとしたら、なんだか子供みたいです。

においを嗅ぐことで過去の記憶がよみがえることがありますね。嗅覚は脳内の記憶と感情を処理する部位につながっているからだそうです。
蕪村さんがもし、椎の花の匂いで昔のイヤな記憶が呼び起こされたのだとしたら、年輪を感じる句です。

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